【100冊読書マラソン】『この世でいちばん大事な「カネ」の話(西原理恵子)』概要と感想

読書
「スポンサーリンク」

こんにちは。郵便太郎です。

今年度に入ってから購入した本を数えたら60冊でした。読了した45冊くらいですね。

というわけで、今回も100冊読書マラソンで読んだ本を紹介していきます。

前回は、「【100冊読書マラソン】『お金はいつも正しい』(堀江貴文)の感想と概要」で本を紹介しましたが、今回は、西原理恵子さんの『この世で一番大事な「カネ」の話』を紹介します。

この記事が言いたいこと
・ノウハウ本ではなく、あくまでエッセイ
・金持ちになる方法が書いてあるわけではない
・「貧乏の再生産」について考えている
・お金はあくまで道具。稼ぎ方にプライドはいらない
この記事が言いたいこと
・この本がどんな本か知りたい人
・この本を買おうか迷っている人
・個人的な感想を知りたい人

実はタイトルだけを見て購入したので、ノウハウを得られると思っていたのですが実際は全く違い、筆者が思っている「カネ」について、体験談をもとに書いてある本でした。

ですが、予想を裏切ってスラスラ読める本です。働くモチベーションが上がりますね。

それでは、具体的に説明していきます。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話(西原理恵子)』のざっくり概要

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』の著者「西原理恵子」さんとは?

著者の西原理恵子さんという方ですが、簡単にいうと以下のような方です。

・高須クリニックの院長さんと事実婚
・高知県出身の漫画家
・高校中退して東京の芸大へ
・パチンコ雑誌の挿絵担当など、下積みを経て漫画家として活躍

著者の西原さんとういう方は知らなかったのですが、高須クリニックでおなじみの高須院長と事実婚なんですね。

また、後述しますが、幼少期は地方でかなり壮絶な環境だったようです。

(親がギャンブル中毒だったり、シンナーやってるヤンキーが周りにいたり・・・)

こういった経験から、「カネ」について、著者独自の視点を確立し、本書の執筆に至ったのではないかと思います。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』のざっくりとした概要

冒頭でも述べたとおり、この本は著者の体験を通して「カネ」について語っている本です。

ざっくりした内容は以下の通りです。

・貧乏な田舎で生まれ育つ。周りも貧乏
・父親がギャンブル中毒
・周りはヤンキーばっかりのため画家志望で東京へ
・仕事がなくとにかくお金がない
・言われたものをなんでも描くように
・自分の漫画のスタイルを確立→仕事が来るように

完全に個人の見解ですが、概要はこんな感じです。

前半は著者の地元(高知県)の話なのですが、かなり壮絶な描写が出てきて衝撃です。

「これ、戦時中の話か?」と思うような内容がバンバン出てきて、「ああ。自分は恵まれているな」と感じまくります。

後半も、ギャンブルでで5000万円使ったりと、なかなか破天荒で、読んでいてめちゃくちゃ面白いというか、怖いです。

また、タイトルの「カネ」という文字からもわかるように、著者は「お金を大事」と言いつつ、お金は道具であると考えているのではないかと思います。

何か楽しいことをするにも、金がいる。ただお金があるからといって幸せであるとは限らない。だからお金は幸せになるための単なる道具であると。なんだか深いですね。

そんな、ある意味お金に対してドライな感情を感じる内容になっています。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話(西原理恵子)』のポイント

それでは、本書のポイントを説明していきます

・マネー本だと思って購入したので、ずれはあった
・とはいえ、ビジネスに対するマインドは学べる
・体験談は壮絶すぎてあまり再現性はない

以下でそれぞれ説明していきます。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』ポイント①:ノウハウ本ではない

これは「購入する前に自分でちゃんと調べろよ」という話なのですが、もともとマネー本(ノウハウ本)を購入しようとしていたのに、読み始めてみるとエッセイ(体験談)だったため、割とがっかりしました。笑

基本的には、過去の体験談から、お金についてどのように感じたか、どうすべきだと思ったか、という内容なので、具体的なノウハウでいうと、さほど多くない印象でした。

ですが、普段あまりエッセイを読まないので、いい刺激になったことは事実です。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』ポイント②:ビジネスに対する姿勢

先ほど、「エッセイだと気づいてがっかり」という内容を説明しましたが、内容が薄いというわけではありません。

むしろ、濃い体験をしてきた著者だからこそ、感じてきたことをリアルに伝えることができており、特にビジネスに対しての姿勢は参考になります。

特に、本書の中で著者は「ビジネス(お金)は、道具なので、稼ぐ方にプライドを持つべきではない」という内容を言っていますが、これはしっくりきました。

郵便局員という薄給の立場から言わせてもらうと、業務内容は二の次(もちろん時間効率などは重視する)で、とにかく稼げることが大事だと思います。

例えば、無人島に漂流して、青汁しか飲めないってなったら、飲みますよね。青汁がまずいからと言って飲まないで、脱水症状で死ぬのはアホなのと同じです。

それと同じことで、稼げないうちは内容よりも稼ぐことが大事でしょ、と。はい、とても納得です。

給料以外で稼げていないくせに、かっこよく稼ごうとしていました。

郵便 太郎
郵便 太郎

青汁は嫌いです

 

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』ポイント③:体験談は壮絶すぎ

「ビジネスに対する考え方」の部分では、ストイックさの面で学ぶことが多いのが本書の特徴です。

逆にエッセイの強みである「体験談から学ぶ」という部分については、正直壮絶すぎて自分の立場に当てはまらなかったのが正直な感想です。

だって、皆さん5000万円もギャンブルで擦ったりしてないですよね。やばすぎます。

 

ただ、このご時世、会社だって仕事だってどうなるかわからないものです。

大企業が、1年後に潰れているなんてことはよく聞きますので、この本のストイックさを学ぶことで、「死ぬ気になれば、どんな状況でも生きていけるんだ」ということを再認識すると、少し元気が出ます。

個人的には、少し会社への執着が薄まった(会社辞めてもなんとかなると思った)のと、自分で稼ぐことに対してモチベーションが上がったことが、読んでよかった点でした。

どういう人が『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を読むべきか

こんな人に読んでほしい

こんな人に読んでほしい
・会社をクビになるか不安な人
・自分が恵まれていないと感じる人
・ギャンブル中毒の人

本書は、「どん底の状況で、いかに生きていくか」について、力強いメッセージが込められています。

何度もいうように、「具体的な稼ぎ方」とかではなく、「クビになるか不安でしょうがない」という人に対して、「どん底でもなんとかなるよ」と元気を与えてくれる本です。

また、もう一ついうとすると、ギャンブルとの付き合い方についてもかなりのページが割かれていて、ハマりすぎるとどうなるか、どう付き合えばいいのかについて、体を張って教えてくれているので、ギャンブル中毒の人には、かなり参考になる部分があると思います。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話(西原理恵子)』:まとめ

今回は、「100冊読書マラソン」の2冊目ということで、『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を取り上げました。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』
・ノウハウ本ではなく、あくまでエッセイ
・金持ちになる方法が書いてあるわけではない
・「貧乏の再生産」について考えている
・お金はあくまで道具。稼ぎ方にプライドはいらない

「仕事したくないなあ」「なんのために仕事をしているんだろう」という方は、ぜひ本書を読んでモチベーションを上げ、また経済的に自由になれるよう、行動していったいただければと思います。

 

郵便 太郎
郵便 太郎

読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました